連休明け店舗に行ってみたら当店のフォークリフトがパンクしておりました…

せっかくなのでフォークリフトのパンク修理の様子を公開したいと思います。(注意:この交換方法はあくまで参考資料としてご覧ください。フォークリフトのタイヤ交換は大変危険が伴います。熟練の技術者以外は絶対に作業を行わないでください。)
まずは角材を踏ませてジャッキアップします

車体から取り外す前にエアーを抜きます(今回はパンクの為エアーは入っていませんが原則フォークリフトのタイヤ交換の際は事故防止のため必ず車体から外す前にエアーを抜きます。フォークリフトのホイールの多くは合わせホイールのため2つのホイールパーツをボルトで固定して1つのホイールにしています。下記の画像を見ていただくとボルトナットが12個見えますがこの車体は6穴です。つまり残りの6つのボルトナットは車体に固定するためのボルトナットではなくホイールを合わせるためのボルトナットです。エアーが入ったまま誤ってこのボルトナットを外してしまうとホイールが勢いよく2つに割れて飛び出してきます。過去には死亡事故になっているケースもありますので必ず脱着作業をする前にエアーを抜くことが必要です)

エアーが完全に抜けたのを確認してホイールを車体から取り外します

車体から外し終わったら今度は2つのホイールを合わせているナットを外します

そうするとホイールが2つに分かれます

あとはタイヤの中に入っているチューブフラップを取り出し

タイヤのクギを抜いて

チューブの穴をふさぎます

タイヤ内部に損傷個所がないことを確認してチューブフラップを入れます

あとは2つのホイールパーツを合わせてボルトで固定します。このときホイールの向きに注意します。2つのホイールパーツのうち1つにだけホイールナットが当たる部分にテーパーがついています。このテーパーがついている側からエアバルブが出るように合わせます。

そして車体へ取り付けます(※まだエアーは入れません)

車体に取り付けが完了したらエアーを入れます。ここも事故防止のため車体に取り付けてからエアーを入れます。万が一2つのホイールパーツを止めているナットの締め付けが不十分であったり損傷していたとしても車体に固定するためのボルトがしっかり締め付けられていればエアー充填中にホイールが2つに割れてしまう確率が減ります。ちなみにフォークリフトの空気圧はサイズにもよりますが普通乗用車の倍以上の空気圧が必要です。
フォークリフトのタイヤ交換はエアーを抜くときも入れる時も車体に取り付けた状態で行う癖付けをすることが大切です。
そして、上から3番めの画像と1番下の画像を見くらべてみるとわかるのですが今回は2つのホイールパーツを合わせているボルトを裏表逆に取り付けています。こうすることで車体から取り外す際に誤って2枚のホイールを合わせているボルトを外してしまうことがなくなります。
これでパンク修理の完了です。
以上フォークリフトパンク修理の紹介でした。このように空気入りフォークリフトのタイヤ交換は正確な知識と経験がないと大事故につながってしまいます。くれぐれもDIYせずプロに依頼してくださいね。
仙台 フォークリフト パンク修理 タイヤショップミナト
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