トラックに装着されているスチールホイールをアルミホイールに交換したいというお問い合わせをいただくことがあります。
乗用車であればアルミホイールを買ってきてそのまま取り付ければいいので簡単なのですがトラックの場合そうはいきません、ここではトラックのアルミホイール交換の注意点をおさらいしておきましょう。
Q. なぜアルミホイールをそのままつけられないの?
A. メーカーによって多少の誤差はありますが、スチールホイールのディスク板厚は7.50×22.5を例にとると約13mmなのに対して、アルミホイールの板厚は同じ7.50×22.5で約22mmにもなります。
通常、車体側のボルトはスチールホイールの板厚をもとに長さが計算されているためそのままアルミホイールを装着すると約10mm長さが足りなくなってしまいます(リアはダブルタイヤのため約20mm足りなくなります)
そのため車体側のボルトがノーマルのままではアルミホイールが装着できないんです
Q. ボルトの確認方法は?
A. トラックのボルトを見ていただいて
ボルトにSTの刻印があればスチール用のボルトです
ALの刻印があればアルミ用のボルトです
STの刻印があるトラックはアルミを装着するにはALの刻印があるボルトに変更する必要があります
Q. ISO方式でもボルト変更は必要?
A. ISO方式でもボルト交換が必要です
Q. 一度アルミ用ボルトに交換したらスチールホイールは付けられないの?
A. JIS方式の場合はサービス用インナーナットを使用すればアルミ用ボルトにスチールホイールを装着できます(アウターナットはそのままでOK)
ISO方式の場合はそのままでアルミ用ボルトにスチールホイールを装着できます(ナットの変更なし)
Q. どうしてもボルト交換はしたくない、スチールボルトのまま装着できるアルミはないの?
A. アルコアよりアルコアレトロフィットマウンティングシステム(ARMS)が発売されています(19.5インチ以上のみ)
専用のスリーブナットと専用ホイールを使用することでボルトの長さ不足を解消する商品です。ただしスペアタイヤもARMS対応ホイールにしておかないと緊急時スペア脱着ができなくなってしまう点に注意が必要です。
以上、アルミホイールは軽量のため積載量の確保や燃費向上などメリットも多いですが上記のように交換コストと時間がどうしてもかかってしまいます。正しい知識で適切に装着しましょう。
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