11R22.5は廃止になる?

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「11R22.5が廃止になる」という噂を耳にするようになりました。少なくとも2025年5月の段階では各タイヤメーカーから廃止となる旨の正式な発表はございません。ではなぜこのような噂が出始めているのでしょうか?

285/85R22.5というタイヤサイズの登場
2024年ごろから新車装着用のタイヤとして285/85R22.5を装着したトラックが市場に出回るようになりました
285/85R22.5というサイズは11R22.5の互換サイズで
285/85R22.5 143/140Jが従来の11R22.5-14PRの互換品
285/85R22.5 146/143Jが従来の11R22.5-16PRの互換品となります
国際的なISOサイズ表記に対応するために新たに設定したタイヤだそうです
この285/85R22.5を装着した車両が徐々に増えてきたこともあって11R22.5がなくなるのではないかという噂が広まったものと思われます

タイヤサイズ表示の国際標準化(ISO化)
近年、このようなタイヤサイズのISO化が進められております
例えば軽トラックのタイヤと言えば今までは145R12-6(8)というのがド定番だったのですが最近は145/80R12_80/78N(86/84N)というサイズが多くなっています。また、ハイエース等に採用されている195/80R15_107/105Lというサイズも以前は195R15-8というサイズ表記でした。
話は少しズレますが大型トラックに関してはホイールもISO化されましたし以前はトラックに当たり前に着いていた速度表示灯もいつの頃からか廃止になりました。このような日本独自の規格は輸入する上でも輸出する上でも大きな障害となります。自動車メーカーやタイヤメーカーにとっても業務効率化(部品の共通化)や海外での競争力強化(グローバル化)のためにはISO化は喫緊の課題なのでしょう。ただ、タイヤサイズのISO化に関しては現状ではタイヤメーカーの対応もまちまちでISOに一本化されているとは言い難く上記の例でいうと145R12-6も145/80R12_80/78Nも両方とも生産しているというメーカーが多いのが現状です

ランニングチェンジ
ランニングチェンジとは従来の商品の流通は止めずに新商品を投入して自然と新旧が切り替わるモデルチェンジ方法のことですが、おそらく11R22.5と285/85R22.5に関しても相当の時間をかけてランニングチェンジをしていくのではないかと思われます。上記でホイールのISO化の話に触れましたがこちらも2010年からISOホイールの採用が始まり15年ほど経ちましたがJIS方式の車両もまだまだ現役で走っています。話を戻しますと上記タイヤは互換サイズとはいうものの完全互換ではないため同軸もしくは2軸間においても混用は禁止されているようです。こういった正確な情報がユーザーやタイヤショップ、整備工場に浸透するまでには時間がかかりますし、11R22.5というサイズは一昔前よりは採用している車両も減りましたがそれでもダンプ、タンクローリー等では超メジャーサイズかつ出荷本数も多いサイズゆえ特別な価格設定がなされている場合もございます。コストの問題から新サイズへの置き換わりが遅れる可能性もあるでしょう。将来的には11R22.5という規格が廃止される可能性は否定できませんが、上記に記載した理由からしばらくは11R22.5と285/85R22.5が併存するのではないかと筆者は考えます。




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