まずはこちらの画像をご覧ください。


ホイールナット付近から外側に向かって錆汁が出ています。
この錆汁が発生しているホイールはナットが緩みやすくなっており最悪の場合、車輪脱輪事故につながる可能性があります。
繰り返しホイール脱着作業を行うとホイールの取付穴とナットの座面が摩擦で摩耗していきます。その摩耗がひどくなると取付穴とナットの座面がぴったり密着することができずにわずかな隙間ができます。その隙間に雨水などが入り込み錆と一緒に表に出てくることによって錆汁となります。つまりナットが締まっているように見えて実は締まっていません。
タイヤ交換やローテーションで1年間に5回ほど脱着作業をする車両の場合、10年では約50回もの脱着回数になります。ホイールにも寿命があります。根本的な解決策はやはりホイール交換になります。ナットを変えたり増し締めの回数を増やしたりすることである程度の脱輪予防はできますがあくまで応急的な処置となるでしょう。
錆汁は脱輪事故の予兆です。目視点検、点検ハンマーを使用した点検を励行し必要であればホイール交換などの適切な対応を行い車輪脱落事故を防ぎましょう。
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