今回は小型トラック用タイヤに窒素ガスを入れてしばらく放置してみた実験結果を報告したいと思います。今回、使用したタイヤはこちら

205/70R16 111/109Lです。2~3トンクラスの小型トラックによく使われるタイヤです。空気および窒素の充填日は2024年2月7日。設定空気圧は600kpa。同じ環境下で約1年半(517日)放置してどのくらいエアーが減っているかを測定しました
■普通の空気の結果

最初に普通の空気の結果です。まず先にお詫びをさせていただくと空気および窒素の充填を気温が低い2月に行い、実験結果の検証を気温が高い7月に行ってしまったため思ったより空気圧が減っていない結果となってしまいました。今回の実験環境ですと25度ほどの温度差があります。通常、空気圧は外気温が10度上がると10kpaほど上がると言われておりますので仮に充填時と同じ外気温(5度前後)で実験した場合は20~30kpa程低い値が測定されたかもしれません。ただし空気、窒素ともに同一条件で実験をしておりますので今回は空気、窒素の比較という点のみに着目していただければと思います。
話を戻しますが空気の結果は充填時の空気圧が600kpaで1年半後の空気圧が500kpaでした。約100kpa空気圧が減少しております
■窒素の結果

対しまして窒素の結果は充填時の空気圧が600kpaで1年半後の空気圧が560kpaでした。こちらは約40kpa空気圧が減少しております
■まとめ
同一条件で60Kpaの差が出ました。やはり窒素の方が空気圧減少は抑えられているようです。パーセンテージでいうと空気は17%減少、窒素は9%減少となります。上記でも申しあげたとおり実験環境は完璧とは言えませんがこの結果を見る限りは小型トラックでも窒素は効果ありといっていいのではないでしょうか。
JATMA(日本自動車タイヤ協会)の発表によるとキャンピングカーの3台に2台はタイヤ負荷率が90%を超えているそうです(タイヤの負荷能力の余裕が10%しかない)。食料や水、キャンプグッズなどの荷物を積みすぎるとあっという間に負荷能力オーバーとなってしまいます。これはキッチンカーにも言えることでしょう。また、同協会より約65%ものキャンピングカーが指定空気圧を下回っていたという調査結果も発表されています。負荷率が高ければ高いほどこまめな空気圧点検が必要になります。そして、指定空気圧はあくまで下限値であることを忘れないでください。
業務で使用する小型トラック(貨物)であれば1年ごとの車検となるため最低でも1年に1回は空圧のチャックがなされますがキャンピングカー、キッチンカーは2年ごとの車検となるため自分で空気圧管理をしない限り(車検時のみ空気圧点検をしている状態では)空気圧不足になる可能性が高いです。特にダブルタイヤの空気圧点検は乗用車のように簡単にはいきません。こまめに空気圧点検をする自信がない小型トラック、バスユーザー様は窒素ガスを入れるという選択肢もアリかもしれません。



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