今回は輸入車のタイヤ交換をする際に気を付けたいポイントについて解説させていただきます
初めにこちらの画像をご覧ください

上の画像が輸入車(欧州車)の足回り、下の画像が国産車の足回りです。下の画像(国産車)は車体側からボルトが突き出ていますが、上の画像(欧州車)にはボルトがありません。当然ホイールナットも以下のように違いがあります

ジャッキアップ方法や、ボルトを緩めたり締めたりの手順は輸入車、国産車でさほど変わらないのですが、上記の通り足回りの構造の違いからホイールを車体から取り外す、もしくは取り付ける作業において違いが出てきます
■国産車のタイヤの車体からの取り外しと取り付け
1.ホイールナットを外してもタイヤは車体側ボルトに引っかかったままになります。そのまま引き抜けばホイールは車体から外れます
2.ホイールを車体に取り付ける際も車体側ボルトがガイドの役割をするためボルトにひっかけるようにホイールをはめるだけで簡単にホイールの装着ができます

■輸入車のタイヤの車体からの取り外しと取り付け
1.ホイールナットを外すと引っかかるものが何もないため、すべてのナットを外した瞬間にホイールがストンと車体から落ちてきます。この時、重量のあるタイヤホイールだと落下の際に手や足を挟んでけがをしてしまう可能性もあります
2.ホイールを車体に取り付ける際はハブ側の穴とホイール側の穴の位置を目視で合わせてホイールをはめます。しかし、ハブ穴がよく見えなかったりハブ側が回転してしまうため穴の位置合わせが難しいケースが多いです。しかも、手を離すとホイールが落ちてしまうため常に重いホイールを支えていなければなりません

こうしてみると輸入車のタイヤ交換の方が難易度が高そうですが、ホイールガイドボルトと呼ばれるアイテムを使用すると国産車並みに簡単にタイヤ交換作業が行えます

■ホイールガイドボルトの使い方
タイヤを外す際は初めにインパクトレンチ等で対角に位置するナットを2個外します。そこへホイールガイドボルトを挿入します。下記の画像のようになれば残りすべてのホイールナットを外してもホイールがガイドボルトに引っかかって落ちることはありません。あとは国産車同様にホイールを引き抜けばホイールが外れます

ホイールを装着する際も2本のボルトがガイドの役割をしてくれますのでガイドボルト引っかけるだけで簡単にホイールを取り付けることができます

■まとめ
ホイールガイドボルトはホイールの落下防止とホイールの位置合わせが簡単にできるため輸入車のタイヤ交換を怪我無く効率的に行うことができます。輸入車のタイヤ交換をご自分でやられる方は持っておいて損はありません
車両メーカーによってネジ径、ネジピッチが違いますのでご自分の車両にあったものをご購入されるようご注意ください



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